撮ってみよう
こうして撮る。ファンタジックなしずくの世界
2021/10/14
こんにちは!写真家の浅井 美紀です。
今回、タムロン SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)を使用して、水滴を被写体に撮影してみました。ピントを合わせた水滴の中の花はとてもシャープに、花びらの生き生きとした質感や背景の柔らかなボケの表現など、90mmマクロはまさに至極のレンズです。
お花とスポイトを使って、マクロ撮影で人気のある、水滴を簡単に美しく撮るコツをご紹介します。
 

■セッティングと撮影の仕方


水滴写真の基本的なセッティングです。手前のピンクの花にスポイトで水滴を乗せ、後ろの花を映り込ませます。水滴は3mm程度の大きさです。特にフルサイズ機だと被写体として十分に主張しない場合があるので、出来るだけ最短距離で撮影しましょう。

また、後ろの花の大きさ(水滴との距離)にもよりますが、絞りをF7.1程度にすると、バランスよく撮れると思います。窓辺の光を利用し、レフ板で光を柔らかく回して極端な影ができないよう工夫します。夜の蛍光灯下での撮影では、卓上スタンドやLEDライトを使います。


こちらの作品は水滴がこぼれ落ちそうに写っています。なぜ水滴が落ちないの?とよく聞かれる作品ですが、実際には花びらは水平で、カメラを傾けて撮っています。そうすることで、動きのある構図に仕上がりました。

朝の斜光が当たる窓辺にセッティングすると、柔らかな光が拡がります。背景にはLEDライトを弱めに当てて立体的になるようにしています。



たんぽぽの綿毛に水滴が乗っています。どうやって綿毛を固定させているかというと・・・


ペットボトルやビンなどを利用し、小さく丸めた粘土にピンセットを使って綿毛を刺して固定しています。粘土が画角に入ってしまわないように、こちらも最短距離で撮影します。



クシャクシャにして点光源を作ったカラーセロファンを背景に置き、横からLEDライトを当てています。 水滴の輪郭にピントを合わせ、絞りを開くことで、綿毛の柔らかさと優しいボケが表現できました。


背景に花を置き、絞りを絞って水滴の中の花にピントを合わせます。背景はとろけるようにボケて、水滴はとてもシャープに仕上がりました。

背景や絞り、光を工夫すると、いろいろなアレンジが楽しめる被写体です。

 

綿毛を準備するコツ

咲き終わったたんぽぽにワイヤーを通して粘土などに立たせ、乾燥剤と一緒に容器に入れます。早ければ次の日、遅くても3日後には綿毛に変わります。なるべく乾燥した状態の方が良いのですが、容器などなくても大丈夫です。ただ、綿毛になったときに飛んでしまわないよう注意してくださいね。こうすると、一年中綿毛の撮影が楽しめます。

粘土に刺した状態

乾燥剤と一緒に容器に入れます


綿毛に変わりました!

 

水滴写真の楽しさ

水滴写真は室内のちょっとしたスペースで気軽に楽しむことができます。3mm程度の小さな被写体ですが、微妙な光の加減であっと驚く幻想的な作品に仕上がることもあるのです。特にタムロン SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDはシャープさと柔らかなボケ、光を優しく捉える特徴があり、水滴写真に最適なレンズと言えるのではないでしょうか。

お家時間が増えている今、誰にも真似できない唯一無二の水滴写真にチャレンジしてみませんか?
 

写真家プロフィール


浅井 美紀 Miki Asai
北海道帯広市生まれ。雨上がりのしずくの美しさに魅了され、マクロレンズでしずく作品を作るようになる。写真投稿サイト「500px」にしずく作品を投稿し、マクロレンズを通した神秘的な写真はイギリスのカメラ雑誌などで取り上げられ、日本でもさまざまなメディアで紹介される。2015年初の写真集『幸せのしずく World of Water Drops』(扶桑社)、また、2017年、しずく作品集&撮影テクニック (玄光社)をそれぞれ刊行。現在も会社員として働きながら、小さなしずくの世界を作り続けている。

 

今回ご使用いただいたレンズの紹介

銘玉と言われるタムロン伝統の90mmは、シャープな描写と柔らかなボケ味で、マクロファンに人気のレンズ。初代90mmからモデルチェンジを重ね、今回ご使用の90mmは手ブレ補正機構VCが搭載されました。


Model F071
発売日:2016年2月25日
対応マウント:ニコンF用、キヤノンEF用
希望小売価格:99,000円 (税込)

★第18回 タムロン・マクロレンズ フォトコンテスト募集中!
今回は初めて、Instagramフォトコンテストへ形式を変えて開催、只今応募受付中です。タムロン公式Instagram(@tamronjp)をフォローいただき、マクロレンズで撮影した写真に応募部門のハッシュタグと、撮影に使用したマクロレンズ名を記載してご投稿ください。

■募集期間:2021年10月6日(水)~ 11月21日(日)


コンテストの詳細はこちら


 
ログインしてコメント

この記事へのコメント