イベントレポート
「星景&レタッチオンラインセミナー」レポート(2021年10月30日開催)
2021/11/30
2021年10月30日(土)、TAMRON BASE初開催となるオンラインイベント「星景&レタッチオンラインセミナー」を実施しました。その一部をこちらのレポートでご紹介いたします。
 

星景撮影の基礎から応用編まで充実した講義内容

10月30日にオンラインで開催された本セミナーでは、講師に写真家・関一也氏をお迎えし、一般的な写真撮影のマナーをはじめ、星景写真を撮影する上でのポイントとなる撮影前に収集しておきたい情報や、夜間撮影で注意したいポイント、レンズのセレクト、プロが実際に使用しているツールやアプリの紹介、星景&星景ポートレートのレタッチテクニックまで、2時間にわたりじっくりと解説いただきました。


 

おさえておきたい星景写真撮影のポイント

・レタッチを前提としてRAW+jpgで撮影しましょう
・マニュアルモードに設定しましょう
・ライブビュー機能を使って露出のシミュレーションをしましょう
・ピントは一番明るい星(星景ポートレートの場合は人)に合わせましょう

【ホワイトバランス】
3000~4000K、空の色は一定ではないため、撮影地で確認しその場に適した設定をしましょう。

【ISO感度】
800~3200、月の場合は800、天の川なら1250~6400となります。

【F値】
1.4~3.5推奨(F2.8以下が望ましい)
F値が明るすぎると周辺減光が目立ち、フラッシュの影響が大きく白飛びの原因となります。また、暗すぎてもシャッタースピードが遅くなったり、ISO感度をあげることになり、画質低下の原因となります。星のサイズが小さくなることや写らない星が出てくることになります。

【シャッタースピード】
5~30sec、星をなるべく流さずに撮るための「500の法則」を意識しましょう。
500÷焦点距離=露光時間
例)500÷15mm=約33秒
※このとき、計算値より1~3秒短くすると、流れずに止まった星を撮影することができます。
露光時間に合わせてISO感度やF値を決めると設定しやすいです。
 

現像からレタッチまでプロのテクニックを解説


セミナーの後半は、関氏の実際の操作画面を見ながら撮影した画像を現像する際に注意しておきたいポイントや、印象的な作品となるような細かなレタッチテクニックを解説頂きました。また、このパートでは参加者の皆様からの質問が多く、トーンカーブの調整方法やノイズの低減方法など、実践的で役に立つ細かな解説があり、ビフォー/アフターで仕上がりの違いも確認できました。

つい細かな点に集中してしまいがちなレタッチですが、細かな部分だけでなく全体の俯瞰が重要とのこと。
セミナーの中で紹介されたテクニックをいくつかご紹介します。

【ノイズを除去できるRAW現像おススメソフト】
DxO PureRAWの使用をお勧めします。このソフトを使用すると、星空写真のノイズをおさえた現像が可能となります。レタッチをする前の元データの状態でいかにノイズを除去しておくかが重要です。
・RAWファイル最適化ソフト DxO PureRAW
https://www.dxo.com/ja/dxo-pureraw/

【画面の背景を黒に設定しましょう】
星景写真は暗い夜空がメインです。微妙な空の色を調整する際、背景は白やグレーではなく黒に設定することで背景の黒を目安に、写真の中の黒がつぶれていないかチェックします。逆に明るい写真の場合は背景を白にして、白とびしていないか確認します。

【周辺光量の補正は諧調チェックをしながら】
周辺減光が目立つ場合はマニュアルでの補正が必要です。どのくらいまで補正してよいかわかりにくいため、階調チェックというプリセットを当て、肉眼で色ムラを確認しながら補正します。全体の色なじみを確認し、なるべくフラットな状態にすることがポイントです。
 

関一也氏の作品ご紹介

セミナーでお聞きしたところによると、プロのレタッチは1枚あたり約10分程度で完成するとのこと。たくさんのデータを作品として仕上げるための、現像・レタッチ手順も重要ということです。完成された作品の一部をご紹介いたします。


焦点距離:75mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/8000秒 ISO感度:400 使用カメラ: ソニー α1


焦点距離:28mm 絞り:F6.3 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:200 使用カメラ: ソニー α1
 

セミナーで紹介された星景撮影に役立つ各種ツール

・パノラマ合成ソフトHugin
https://bit.ly/3cceQiE
・ ポータブル星図アプリ/天文学3D+(iPhone用)
https://apple.co/3CapErL
・ 光害マップ/Light pollution map
https://bit.ly/3c5rGiq
・ 月の出入りアプリ/Deluxe Moon Pro(iPhone用)
https://apple.co/3n3dSv1
・ 天体位置アプリ/サン・サーベイヤー(iPhone用)
https://apple.co/3ChUSxz
 

写真家プロフィール

 
 関 一也

1986年長野県出身。写真家、礒村浩一氏に師事後、+ONE Film Worksを設立。 ウェディングを中心に、風景、モデル、物撮り、建築、スポーツ、動画など幅広くアートワークを展開。2017年、WPCワールドフォトグラフィックカップ2017のウェディング部門 日本代表。
 

公式ブログでこの写真家の記事を見る
 

 

星景・星景ポートレートにおすすめのタムロンレンズ

■17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)

フルサイズ用大口径超広角ズームレンズとしては驚きのフィルター径φ67mmを実現。軽量・コンパクトで、カメラとのバランスも良く、気軽に持ち運べ、幅広い撮影シーンに対応できるミラーレス一眼カメラ専用レンズです。

17-28mm F2.8 (Model A046)製品ページ

■11-20mm F/2.8 Di III-A RXD(Model B060)
ソニー Eマウント (APS-Cサイズミラーレス一眼カメラ用レンズ)
タムロン11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)は、大口径F2.8でありながら小型なため、コンパクトなAPS-Cサイズミラーレスカメラボディとのバランスも良く、普段使いの超広角ズームレンズとして最適です。また、広角側の最短撮影距離は0.15mで、ワイドマクロの世界をお楽しみいただけます。

11-20mm F2.8 (Model B060)製品ページ
 

まとめ

星景写真と聞くと難しいイメージがある方も多いと思いますが、是非この機会にポイントを押さえて星景写真や星景ポートレートの撮影にチャレンジしてみてください。TAMRON BASEでは、星空だけでなく、様々な撮影ジャンルにおいても皆さまの充実した写真ライフのサポートとなるよう、イベントや各種情報を発信してまいります。

 
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