イベントレポート
「古民家ポートレート撮影 ワークショップ」レポート(2023年5月27日開催)
2023/06/13
2023年5月27日(土)写真家の鈴木啓太氏をお迎えして、TAMRON BASEでは初となるワークショップ「古民家ポートレート撮影 ワークショップ」を実施しました。当日の様子をこちらのレポートで紹介いたします。
 

風情ある閑静な古民家「砂河原」でポートレート撮影

JR総武線「市川駅」からほど近く、築110年の歴史を感じる内装が魅力の古民家「砂河原」で、ポートレート撮影ワークショップを実施しました。ワークショップに参加いただいたみなさまは趣のある和室を使って光の使い方や実践的な撮影技法を学びました。

古民家「砂河原」(千葉県 市川市)
※JR総武線 市川駅北口から徒歩5分、築110年の歴史ある古民家

★ご担当いただいたモデルさん★

●凌さん TW : https://twitter.com/_mizu_07_
 

●蒼咲はるかさん TW : https://twitter.com/ru_____hao
 

鈴木啓太氏から照度の低い古民家での光の使い方をアドバイス

ワークショップは、まず座学からスタート。講師の鈴木啓太氏より、照度の低い古民家での撮影における光の使い方やオススメの撮影設定方法について解説いただきました。参加いただいたみなさんは熱心に講師の話に耳を傾け、早速カメラの設定を行っていました。


★古民家ポートレート撮影のポイント
 
1) 明暗を見つける
明暗が少ないと立体感のない平坦な写真になりやすい。今回使用した古民家のように自然光がさしこむ環境を使うと明暗を作れるポイントが多く、障子や磨りガラスを使って1枚の作品の中で明暗を作ることによって立体感を演出します。
 
2) 直射光と拡散光を理解する
印象的なポートレートにするには、直射光と拡散光を組み合わせるのが効果的。
 ・直射光:窓から差し込む光など、目で見えやすい光
 ・拡散光:全体が明るい状態、目で見えにくい光
室内や曇りの日は光が回っている(拡散光が多い状態)ので、光を切る(直射光と拡散光の境目を作る)、もしくは光が切れている所で撮影することによって直射光を利用しましょう。
 
★直射光と拡散光を使用した作品★  

3) 黒潰れ・白飛びに注意
古民家のような場所での撮影は明暗差が大きいため、黒潰れ・白飛びが起こりやすい。どうしても明暗差が大きくなってしまいがちです。黒潰れ・白飛びしていないか、していても作品に影響が出ないかを事前に意識しましょう。
 
★ポイント★
・ゼブラ設定 (ソニーαシリーズの場合)
 撮影時、白飛びしている部分が画面に表示される機能。※ただし黒潰れは表示されないため注意
 ※ソニーα7IVのゼブラ設定方法
 

座学で学んだことを早速実践

実践の撮影では1人3分間という短い制限時間内の中で、モデル撮影を楽しみました。時間制限があることで、考え込まずにテンポよく集中して撮影に取り組むことができます。暗い環境下の撮影では光のコントロールが特に重要であり、参加いただいたみなさんは講師から学んだ知識を活かしながら、熱心に撮影していました。

 

新コミュニティ「We Love Portrait !」を開設

TAMRON BASEでは、新たにポートレート写真愛好家のためのコミュニティ「We Love Portrait !」を開設しました。お気に入りのポートレート作品をみなさんと分かち合うコミュニティです。おススメの撮影場所や撮影方法、撮影したレンズや機材などもご一緒に投稿してくださいね!

「We Love Portrait !」
 

鈴木啓太氏の作品ご紹介


焦点距離:62mm 絞り:F4 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニーα7IV 使用レンズ:タムロン 35-150mm F2-2.8 (Model A058)


焦点距離:90mm 絞り:F2.5 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニーα 7IV  使用レンズ:タムロン 90mm F2.5 (Model 52B)


焦点距離:90mm 絞り:F2.5 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:200 使用カメラ:ソニーα 7IV  使用レンズ:タムロン 90mm F2.5 (Model 52B)


焦点距離:35mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニーα 7IV  使用レンズ:タムロン 35-150mm F2-2.8 (Model A058)


焦点距離:35mm 絞り:F2 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニーα 7IV  使用レンズ:タムロン 35-150mm F2-2.8 (Model A058)
 

写真家プロフィール

 
    写真家 鈴木 啓太

家族写真&ポートレート写真家。カメラおよびレンズメーカーのセミナー講師をする傍ら、写真誌やwebコラムの連載などライターも手掛ける。また、都内近郊にて月2回100人規模のフィルムカメラワークショップ「フィルムさんぽ」を5年以上継続して行うなど、精力的に活動している。2021年自身初の著書となる「ポートレートのためのオールドレンズ入門」が玄光社より発刊された。

【写真家サイト】
 HP:https://www.urbanartgraph.com/ 
 Twitter:https://twitter.com/urbansoul_00 
 Instagram:https://www.instagram.com/urbansoul00/ 
 フィルムワークショップ フィルムさんぽ:https://urbansoul00.wixsite.com/filmsanpo 


<公式サイトでこの写真家の記事を見る>
 

おすすめのタムロンレンズ

■35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)

世界初*大口径F2スタート、ポートレートズーム、誕生。
※フルサイズミラーレス用ソニー Eマウント大口径ズームレンズにおいて。(2021年8月現在。タムロン調べ)


35-150mm F2-2.8 (Model A058)製品ページ
 

まとめ

今回のワークショップではモデルとの対話を重視するポートレート撮影愛好者が多かったこともあり、参加者同士の交流も活発に行われ、お互いの撮影方法含め色々なアイデアを共有されていました。和やかな雰囲気の中での撮影会となり、チームごとに撮影することで参加者同士の連帯感も高まったのではないでしょうか。共通の趣味を持つ方々のリアルコミュニケーションは、ワークショップの醍醐味ですね。今後もTAMRON BASEでは様々なイベントを通してみなさまと交流をしていきたいと思っております。引き続きTAMRON BASEをご活用ください
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