レンズとめぐる日本の風景
素敵な風景に出会いたい、秋・四季の富士山 ~前編~
2021/11/29
富士山写真家のTAKASHIです。
日本人にとって、そして日本に住んでいる人々にとって富士山は心の象徴と言っても過言ではないでしょう。近くに高い山がなく裾野まで流れる様な美しい姿を多くの場所から見ることができます。富士五湖をはじめ芦ノ湖や田貫湖などいくつもの湖に写す姿や、四季折々の自然に彩られた情景の中にある富士山。そんな富士山の四季から、秋の光景を2回に分けてお届けします。

秋と言えばやはり紅葉です。前編では、富士山ともみじの紅葉を楽しむことができるスポットをご紹介します。

先ずは、毎年紅葉祭りで盛り上がる河口湖から。
河口湖の紅葉で最大の見所はもみじ回廊と言う場所です。しかしこの場所から富士山はあまり見えません。そこで、河口湖円形ホール隣にある河岸のもみじに目を向けてみました。手前にイチョウの落ち葉を入れて低いポジションから狙って変化をつけています。カメラバッグを背負わず撮影したかったので28-200mm F2.8-5.6 (Model A071) を付けての撮影でしたが、コンパクトなレンズなのでこんな構図でも手持ちでサッと撮ることができました。

河口湖円形ホール脇 使用レンズ:28-200mm F2.8-5.6 (Model A071)

焦点距離:28mm 絞り:F16 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R III

次は木ノ花咲耶姫伝説で有名な産屋ヶ崎のもみじです。ここは逆さ富士がよく見られることでも人気の場所で、静かな朝にはこんな素敵な光景になることがあります。万能な標準ズーム28-75mm F2.8 (Model A036)で枝の上から手持ちで撮影しています。きっちりカメラを構えることができない体勢ですが、軽量コンパクトなレンズなので難なく撮ることができました。

産屋ヶ埼 使用レンズ:28-75mm F2.8 (Model A036) 
焦点距離:28mm 絞り:F8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R III

次は、大石公園に立ち寄ってみましょう。最近は紅葉したコキアが人気ですが、タイミングが良ければコキアともみじと富士山を一枚に納めることができます。

大石公園 使用レンズ:28-200mm F2.8-5.6 (Model A071)
焦点距離:28mm 絞り:F16 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R III

大石公園を堪能した後は河口湖のもみじトンネルまで足を伸ばしてみましょう。ここには駐車場がありその前から撮ることができます。ただし、交通量の多い道路があるので注意しましょう。この写真には入っていませんが、左側に朝日がいます。しかし、ゴーストがほとんど見えません。タムロンの最近のレンズは逆光に強いのも魅力です。ちなみに、この場所は先ほどのもみじ回廊とは異なります。

もみじトンネル 使用レンズ:28-75mm F2.8 (Model A036)
焦点距離:35mm 絞り:F16 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R III

さて、河口湖の紅葉を堪能したら富士山ならではの観光スポットに立ち寄ってみてはいかがでしょう。青木ヶ原樹海の東の入口にある鳴沢氷穴は富士山の噴火でできた天然記念物です。一年中氷に覆われている洞窟は富士山が作る不思議な空間を感じさせてくれるでしょう。

鳴沢氷穴

富士山周辺では河口湖のもみじが最も見事ですが、精進湖でももみじと富士山の共演を楽しむことができます。精進湖は湖畔まで車で降りることができ、広い湖畔にある数本のもみじが順番に紅葉していきます。日の出の前後は多くの撮影者で混みますが少し待てばゆっくり撮影することができます。ここでは紅葉の木に近寄っていろんな構図にチャレンジしてみてください。

下の2枚の写真は精進湖で撮ったものです。
1枚目は、17-28mm F2.8 (Model A046)を使用し、かがんだ姿勢からもみじを画面一杯に入れてみました。枝の間から差し込む太陽をアクセントに湖面を少し入れると雰囲気が出ます。この様なシーンでも逆光特性の良さが活きています。2枚目は、単焦点レンズの35mm F2.8 (Model F053)でもみじの葉に思い切り寄ってみました。単焦点レンズならではのシャープさと柔らかいボケが素敵な一枚となりました。


精進湖 使用レンズ:17-28mm F2.8 (Model A046)
焦点距離:22mm 絞り:F16 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R III


精進湖 使用レンズ:35mm F2.8 (Model F053)
焦点距離:35mm 絞り:F11 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:100 使用カメラ:ソニー α7R III


富士山ともみじの紅葉、いかがでしたでしょうか。富士山周辺のもみじ紅葉の時期は毎年異なりますので、事前にSNSやホームページ、あるいは観光案内への問い合わせなどで紅葉情報を確認されることをお勧めします。

後編では二十曲峠や、富士山を様々なとらえ方で撮影した作品をご紹介します。

 

 

写真家プロフィール

 
    富士山写真家 TAKASHI

2011年から富士山を撮り始め、2014年から美しくドラマチックな富士山からアートな富士山まで多彩な作品を世界に発信している。数多くの国際コンテスト受賞に裏打ちされた作品は、アメリカのナショナルジオグラフィックでトラベラー誌表紙採用・写真集掲載・多数のWEB特集・写真提供と幅広く活躍しているだけでなく、世界各国のT V・新聞・専門誌・WEBマガジン・北斎関連書籍など多くのメディアで紹介され、国際的なコンテストやプロ写真サイトの審査員も務めている。
 

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今回ご使用いただいたレンズ

■タムロン28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)

2018年5月発売。タムロンで最初に発売したフルサイズミラーレス一眼カメラ対応の大口径標準ズームです。高画質と美しいボケ味を両立したこだわりの描写性能で、現在も多くの写真ファンから好評をいただいています。
28-75mm F2.8 (Model A036)製品ページ

タムロン28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)

2020年6月発売。F2.8スタート、フルサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニー Eマウント用高倍率ズームです。広角端28mmから望遠端200mmを1本でカバーする便利さに、“開放F2.8”と“高画質”という魅力が加わり、写真表現の幅や楽しさが広がるレンズです。
28-200mm F2.8-5.6 (Model A071)製品ページ

タムロン17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)

2019年7月発売。高い光学性能を保持しながらも、何よりも小型・軽量であることを目指して設計された、ソニー Eマウント用大口径F2.8、超広角ズームです。高い解像力とコントラストで、表現力豊かな描写がお楽しみいただけます。
17-28mm F2.8 (Model A046)製品ページ

35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)

2019年12月発売。ソニー Eマウント用の単焦点レンズです。広角ズームで気軽にスナップ撮影を楽しむことができます。単焦点レンズに相応しい明るさと軽さに加え、優れた近接撮影能力が特長です。
35mm F2.8 (Model F053)製品ページ
 
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